相続税申告ガイド

【2023最新一覧】自分で相続税申告書を作成できるソフトまとめ

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相続税申告は評価の難しい財産が多くなければ自分で済ませることができます。
今回は、一般の方が無料で使えるものから専門家向けのものまで、相続税申告書を作成できるクラウドソフトやプログラム、エクセルを紹介していきます。主要なソフトの機能や利用料金は以下の通りです。

相続税申告書を作成できるソフト一覧

相続税申告ソフト一覧表

AI相続

AI相続_主な特徴

みなと相続コンシェルが運営・開発している相続税申告書作成ソフト無料で申告書の作成・印刷が可能です。
わかりやすく設計された入力フォームに沿って必要な情報(被相続人・相続人・相続財産等の情報)を入力するだけで、相続税に関する知識がなくとも、誰でも簡単に相続税申告書を作成できます。出力された申告書はプリントアウトして税務署に提出可能です。申告書の作成が初めての方でも完遂できるように項目ごとに解説機能も充実しています。令和5年版の最新帳票に対応しています。

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ひとりで申告できるもん

ひとりで申告できるもん_主な特徴

岡野相続税理士法人が監修・運営している相続税申告書作成ソフトです。
ソフトのダウンロードやパソコンへのインストール不要で、申告書が作成できます。会員登録不要で、おおよその相続税額を計算できる、相続税シミュレーションも用意があります。
出力される帳票の様式は平成30年分ですが、最新年度版への対応の予定はない模様です。

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2in1相続管理システム【パーソナル版】

2in1相続管理システム_主な特徴

株式会社ビービーシーが運営している遺産分割シミュレーションから申告書の作成までできるソフトです。
Windows専用ですが、相続人の情報、財産情報を入力することでシミュレーション、遺産分割協議書、相続税申告書の作成が可能です。パーソナル版ではかげ地補正等の一部機能は制限されています。
利用には年額5,390円かかりますが時期によっては期間限定の無料お試しキャンペーンをしているようです。

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Excelで相続税申告書

Excelで相続税申告書_主な特徴

今村圭一税理士事務所が開発・提供しているエクセルで相続税申告書の作成ができるサービスです。
入力できる相続人数に制限はありますが、計算式や関数が予め設定されているエクセル上に作成された相続税申告書に自分で必要な情報を入力することで申告書の作成ができます。最新版の令和5年分用の帳票にも対応しています。帳票ごとにエクセルのタブが分かれており、手書きで相続税申告書を作っていく感覚で利用できるうえ、会員登録や専用ソフトをインストールすることなく、エクセルを利用できる環境であればどこでも利用できます。
正規版の利用には25,000円が必要ですが、税理士以外の方の一般の方が自分の申告のみに使う場合は18,000円で購入可能です。無料のお試し版も用意されています。

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ネットde相続税

ネットde相続税_主な特徴

市川欽一税理士事務所が運営している相続税申告書作成ソフトです。
相続財産(基礎控除前)が8,000万円以下、相続人が配偶者か子供(3人以下)、生前贈与を受けていないなどの「税金はかからないけど申告は必要」というケースに特化しており、当てはまるケースにおいては使いやすいシステムになっています。入力フォームは詳しい解説もありわかりやすく、不明な部分は税理士事務所に質問も可能です。
相続税の総額の確認、申告義務の確認までは無料会員登録のみで可能ですが、相続税申告書のダウンロードには22,000円の費用がかかります。

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VBA 相続税申告書

VBA相続税申告書_主な特徴

合同会社 Soft-j.comが提供しているエクセルとVBAを利用した相続税申告書を作成できるソフトです。
入力したい帳票を選択後、必要情報を入力していく流れになっています。入力に関するヘルプも別ファイルで用意されています。
ソフトを利用するにはExcel 2021/2019/2016/2013が必要となります。ダウンロードは無料ですが、生命保険・退職手当金、債務・葬式費用、税額控除のデータを保存するにはパスワード解除のために購入が必要となります。購入は税理士などの専門家のみとされており、価格は22,000円です。最新版の令和5年分用の帳票にも対応しています。

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WEB相続税申告書

WEB相続税申告書_主な特徴

株式会社タテムラが開発・運営しているクラウド形式の相続税申告書が作成できるソフトです。
相続税申告書はもちろん、土地及び土地の上に存する権利の評価明細書等の財産の評価明細書の作成も可能です。クラウド形式のソフトの為、インターネット環境とブラウザがあればどこでも申告書作成ができます。個人プランと税理士プランが用意されており、個人プランは年額22,000円がかかります。最新の税法、帳票にも対応しています。

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相続税の達人

相続税の達人_主な特徴

株式会社NTTデータが提供している達人シリーズの申告書作成ソフトです。
相続税申告書の作成から物納申請・延納申請や更正の請求に必要な帳票の作成も可能です。財産評価の達人や贈与税の達人などの達人シリーズ間でデータ連携することができます。
ダウンロード版、パッケージ版が用意されており、利用は年間ライセンス方式でStandard Editionパッケージ版は27,170円、同ダウンロード版は24,090円です。

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JDL IBEXクラウド組曲Major 相続税・贈与税申告書

JDL IBEX クラウド組曲Major_主な特徴

株式会社日本デジタル研究所が開発・運営する会計事務所のためのソフトです。
相続税申告書、贈与税申告書のすべての帳票に対応している上、相続財産明細書や遺産分割協議書の作成も可能です。年額利用料は27,500円で、別途利用するPC台数分のインストールライセンス(2,200円/台)が必要です。

「JDL IBEXクラウド組曲Major 相続税・贈与税申告書」のご利用はこちら

ACELINK NX-Pro

ACELINK NX-Pro_主な特徴

株式会社ミロク情報サービスが提供する会計事務所向けの相続税申告書作成ソフトです。
相続税の申告書各表、修正申告用の申告書、延納申請書や遺産分割協議書などの各種申告書を作成することができます。試算処理では被相続人、相続人、財産情報をもとに遺産分割パターンを作成し、税額の比較をすることができます。
ソフトの利用料金は月額3,500円もしくは5年176,000円の2パターンが用意されています。それぞれソフト利用料とは別に買切り型のベースモジュールを購入する必要があり、月額課金の場合は33,000円、5年課金の場合は66,000円かかります。3ヶ月間のお試し利用が可能です。

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better相続

better相続_主な特徴

辻・本郷ITコンサルティング株式会社が運営している相続税申告書作成ソフトです。
サービス利用料は55,000円です。作成はソフト上で進めますが、別途オプション費用を払えば、税理士に相談できるサービスや、作成した申告書をレビューしてくれるサービスも提供しています。申告書作成サポートは88,000円、電話相談は15分5,500円となっています。

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TASKI

TASKI_主な特徴

TASKI株式会社が運営している相続税申告書作成ソフトです。
利用登録後、自分でガイダンスに沿って申告に必要な書類を集め、必要な情報を入力することで申告書の作成ができます。わからないことがあれば、税理士に無料で相談することも可能です。
相続税額の計算までは無料。相続税申告書を出力には77,000円がかかりますが、作成した申告書の外形的なチェックを税理士にしてもらうことも可能です。

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魔法陣 相続税

魔法陣_主な特徴

株式会社ハンドが提供している相続税申告書、贈与税申告書、財産評価明細書が作成できるソフトです。
実際の帳票形式に沿った入力画面で作成できる特徴があり、各帳票は自動計算機能が搭載されています。
ソフトは魔法陣会員サイトからの新規購入ですと99,000円、2本目以降は41,800円で購入が可能です。また、無料体験版が用意されています。

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相続税顧問R4

相続税顧問R4_主な特徴

セイコーエプソン株式会社が会計事務所向けに提供している相続関連ソフトで相続税申告書、贈与税申告書、財産評価明細書、その他関連書類の作成が可能です。
自動計算機能を搭載しており、路線価方式の土地の計算では路線価、地区区分、間口・奥行・角地区分等の土地情報を入力することで、各種補正率を自動判定してくれます。
ソフトは新規購入が220,000円と、別途年間保守料金が55,000円となっています。60日間の無料体験版が用意されています。

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ソフトを使うメリット

自動で計算・申告書の必要箇所に記載してくれる

相続税申告書は全15表で構成されており、付表をいれれますと国税庁が一般用と定めているものだけでも22種類の帳票があります。
国税庁から「相続税の申告書のしかた」や記載例が発行されていますが、申告の経験がない人にとっては、申告書のどこにどのような数字を書けばいいかわからず、とっつきにくいかと思います。

ソフトを使えば、必要な情報を入力していくだけでソフトが自動で必要な帳票を作成・税額の計算をしてくれます。計算ミスもなく安心です。

国税庁|相続税の申告書等の様式一覧

修正が簡単にできる

相続税申告書は各帳票が他の帳票と連動しており、一箇所間違えて計算を進めてしまうと他の帳票にも影響が出るため修正に手間がかかってしまいます。
ソフトの場合だと間違いがあればその入力を修正するだけで、関連する箇所は自動計算され修正が済みますので便利です。

遠隔地の家族と共有できる

パソコンへインストールすることなくクラウド上で申告書の作成ができるソフトであればログイン情報を共有することで複数台のパソコンから申告書作成や確認が可能です。
それぞれのパソコンから情報入力をすることができるので遠方に住んでいる家族とも適切に情報を連携・共有をしながら申告書の作成ができます。

利用する際の注意点

自分で財産評価をする必要がある

申告書作成ソフト、システムを利用して自分で相続税申告をする場合はご自身で相続税評価をする必要があります。
財産の評価方法については当社のコラムでも解説していますし、インターネット上で解説が多く出ています。また、一般的なことであれば国税庁の電話相談センターでも無料相談が可能です。

ただし、評価の難しい財産が多くある場合や第三者が入ったほうが家族の意見がまとまる場合、忙しくて自分で申告する時間が取れない方は、税理士に依頼することを検討しても良いでしょう。

相続税の税理士報酬は高すぎる!損をしない税理士を選ぶコツを徹底解説

まとめ

今回は相続税申告書が作成できるソフトを紹介しました。

専門家向けだけではなく、一般の方でも利用できるソフト・サービスが数多くリリースされています。評価の難しい財産がなく、税理士に依頼するコストを下げたいと考えている方は今回紹介したソフトを利用して自分で申告することを検討してみてはいかがでしょう。

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この記事の監修者

石倉 英樹(相続専門の公認会計士・税理士)

監査法人トーマツ、独立系コンサルティング会社で業務の経験を積み、2013年に相続税専門税理士として独立。相続において大切なことを伝えるべく「笑って、学んで、健康に」をモットーに、社会人落語家「参遊亭英遊」としても活躍。高座に上がる回数は年間80回超。著書に『知識ゼロでもわかるように 相続についてざっくり教えてください』(総合法令出版)がある。 HP:埼玉・大宮あんしん相続税相談室

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